脱水時の主な輸液製剤

学び

等張液(細胞外液)

■0.9%生理食塩液(大塚生食注、テルモ生食)…154mEqのNa。等張のため、すべてが細胞外液にとどまる。

■乳酸リンゲル液(ラクテック、ソルラクト、ポタコールなど)…生食にKやCaを加え、アシドーシスを防ぐアルカリ化薬(乳酸、酪酸)を加えたもの。※Caを含むため輸血やメイロンとの併用に注意。肝不全やショックで乳酸アシドーシスの危険あり。

■酢酸リンゲル液(ヴィーンF、フィジオ140)…生食にKやCaを加え、アシドーシスを防ぐアルカリ化薬(乳酸、酪酸)を加えたもの。※Caを含むため輸血やメイロンとの併用に注意。

1号液(開始液)

■ソルデム1、ソリタT1、KN1号…90mEqのNa。Kを含まないため腎不全例や病態不明の例の最初の輸液に用いられる。

2号液(脱水補給液)

■ソルデム2、ソリタT2、KN2号…1号液よりもやや低張で、KやPも含む

3号液(維持液)

■ソルデム3、3A、ソリタT3、フィジオ35など…体液量、組成のバランス維持に適している。※K含むため腎機能低下している人は注意。

4号液(術後回復液)

■ソリタT4、ソルデム6、KN4号…K含まないため腎不全の高張性脱水などで使用。

ブドウ糖液

■5%ブドウ糖注射液(大塚糖5%、テルモ糖5%)…ブドウ糖は体内で速やかに代謝されるため自由水を投与しているのと同様。※低張性脱水での投与は細胞内浮腫を悪化させる。

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