脱水時の対処法

学び

脱水って?

皮膚や消化管、腎臓などの臓器から水分や電解質が失われた状態のことです。

低張性脱水、等張性脱水、高張性脱水に分類されます。

低張性脱水は、副腎機能低下などで起こりやすいです。細胞内に水が移行するため、細胞外液は減少します。

等張性脱水では、嘔吐や下痢、腸炎などで急激に細胞外液が失われることで起こりやすいです。

高張性脱水では、飲水できない高齢者に多いです。水分が多く失われるため、体液が濃くなります。

脱水時の検査

ツルゴール低下、血圧、血液検査、頻脈、などで脱水の鑑別を行います。また、必要に応じてエコー検査で左右心室の大きさや腹部下大静脈の虚脱をみることもあります。

脱水時の治療

低張性脱水、等張性脱水では、細胞外液が減少しているため、細胞外液の輸液を行います。

高張性脱水では、細胞外液も細胞内液も失われているため、細胞内まで水分を補給できる3号液や、5%ブドウ糖液などが投与されます。

また、下痢や嘔吐などの症状に対しては薬剤投与など原因疾患の治療を行う。

脱水時の看護

脱水の原因を把握し、医師の指示のもと輸液や薬剤の管理を行うと共に、特に高齢者に多い水分摂取を拒むことで起こった脱水に関しては生活の改善の必要性を説明します。

高度の脱水においては死に至る危険性もあるため、迅速な対応ができるようこまめな観察が必要となります。

血圧低下やめまい、倦怠感もあるため、転倒・転落にも注意しましょう。

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