体内の電解質の役割

体液の浸透圧を正常に保つ

人間の細胞膜で分けられた細胞内には細胞内液、細胞外には細胞外液が存在しますね。

その細胞内液と細胞外液の濃度が異なる場合、浸透圧が働き、濃度の薄い方から濃い方へ水が移動します。

その濃度を決定しているものの一員に電解質があります。電解質には、Naイオン、Kイオン、Clイオン、HCO3イオンなどがあります。

細胞外液に多いのは、Naイオン、Clイオンです。

細胞内液に多いのは、Kイオンです。

電解質は細胞膜間を移動できませんが、水は移動することができます。

細胞外液が細胞内液よりも濃い場合、細胞内の水分が外に出ていってしまいます。

細胞内液が細胞外液よりも濃い場合は、細胞内に水分が入るので細胞は膨らみます。

神経、筋の刺激性を正常に保つ

筋のはたらきに関わるイオンはCaイオンです。

筋組織内の筋小胞体にCaイオンが貯蔵されており、筋が収縮するときに放出されます。

Caイオンはアクチンとミオシンという筋繊維を結合させ、アクチンがミオシンに滑り込むことによって筋が収縮するのです。

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