低血糖

学び

低血糖って?

血糖値が正常範囲を下回った状態です。正常な空腹時血糖値は70~109㎎/dlです。食後の場合は140㎎/dlと考えます。

低血糖の症状

前提に、脳や赤血球では、機能維持のためのエネルギーの大部分を血中のグルコースに依存しています。低血糖になるとこれらの機能低下により生体に危機を及ぼします。

70㎎/dl以下で自律神経の反応による症状が出現します。(インスリン拮抗ホルモンの一つであるアドレナリンの上昇による。)

さらに50㎎/dl以下になると中枢神経にまで影響が及びます。

血糖値が…

■60㎎/dl 冷汗、動悸、手指のふるえ、熱感、不安、悪寒、顔面蒼白

■50㎎/dl 集中力低下、脱力感、めまい、疲労感、イライラ、ものがぼやけて見える

■40㎎/dl 嗜眠

■30㎎/dl けいれん、昏睡

低血糖となる原因

インスリンの過剰投与、経口糖尿病薬過剰摂取、糖尿病、インスリノーマ、アジソン病、下垂体機能低下症などが原因で起こります。

低血糖の対処・治療

すみやかに10~20g程度の糖質を補充します。砂糖やジュースなどの吸収の速いものがよいでしょう。

インスリン注射中の患者で経口摂取ができないときにはグルカゴンの皮下・静脈注射、50%グルコースの静脈内注射を行うことがあります。

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