めまいの鑑別

学び

めまいとは?

目が回るような感覚で、視覚や平衡感覚が乱れてしまう状態です。バランス機能が保てなくなります。

大きく前庭性と非前庭性に分けられます。

●前庭性…三半規管、耳石器、前庭、脳幹、視床、大脳皮質など平衡感覚を脳に伝える領域が障害されると起こります。

●非前庭性…全身性の異常によりめまいが起こります。貧血、内分泌障害、精神疾患、婦人科疾患、自律神経障害など。

多くのめまいの原因は前庭性であり、さらに中枢性(脳の異常)と末梢性に分けられます。

急性めまいの鑑別

ここでは前庭性のめまいについて触れていきます。

単回性(初回)誘因、合併症に高血圧・心疾患・糖尿病がある…脳卒中

       蝸牛症状(難聴・耳鳴り・耳閉感)がある…めまいを伴う突発性難聴

       蝸牛症状(難聴・耳鳴り・耳閉感)がない…前庭神経炎

再発・反復性 →誘因・合併症なし…メニエール病

       →頭位変換により起こる…BPPV

       →起立により起こる…起立性調節障害

       →高血圧・心疾患・糖尿病がある…椎骨脳底動脈循環不全(VBI)

めまいと致死性疾患の鑑別

めまいを訴える場合、中には致死性の疾患がある場合があります。

バイタルサインを確認し、早急に対応します。

血圧測定の結果が低血圧はショック、高血圧は脳卒中のサインになります。

脳卒中では、眼球運動障害がないか、構音障害がないか、顔面・上下肢の運動麻痺、感覚障害、小脳症状の有無をチェックします。

めまいの診断

致死性疾患が否定された後は眼振所見を確認します。

眼振とは?…眼球が動いたり揺れたりすることです。

             

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